ケアマネージャーの資格を習得・維持していくためには、研修の受講が欠かせないものとなっています。
実際に、試験よりも研修のほうがハードだと感じているケアマネも少なくないほど、研修にてこずっているケアマネも少なくありません。そこで今回は、ケアマネージャー研修の詳細に迫ってみましょう。
研修はケアマネに欠かせない
ケアマネージャー(介護支援専門員)の資格を習得・維持していくためには、介護支援専門員証を5年ごと更新する必要があります。その更新に必要なのが研修の修了のため、現役ケアマネのほとんどが研修を経験することになるでしょう。
研修時間や内容は実務経験がどの程度かによって決められていますが、さらに主任介護支援専門員は条件があり、それらを満たす必要がでてきます。
研修の名称や内容等は自治体によって異なりますので、詳しくは各都道府県の介護支援専門員研修の情報を確認してください。
実務未経験者更新研修
実務未経験のケアマネが対象で、研修時間は44時間。
実務従事者基礎研修
実務経験1年未満のケアマネ全員が対象で、研修時間は33時間。
専門研修課程I
実務経験が6カ月から3年未満のケアマネが対象で、研修時間は33時間。
専門研修課程II
実務経験3年以上のケアマネが対象で、研修時間は20時間。
主任介護支援専門員研修(以下1から4いずれかに該当するケアマネが対象)
- ケアマネージャーとしての実務経験が通算で5年以上
- ケアマネジメントリーダー研修受講者であり、かつケアマネージャー専任の実務経験が通算で3年以上
- 主任ケアマネージャーとして地域包括支援センターに配置されている
- その他例外あり
再研修
介護支援専門員証の有効期間が過ぎてしまったケアマネが、新たに交付を受ける場合が対象で、研修時間は44時間。
実務研修の主な内容
自治体によって異なる実務研修の内容ですが、基礎的な部分はどこも似ています。
介護保険制度の理念や介護支援サービスといった基本的な知識の確認から、居宅サービス計画書の作成、グループワーク、ケアプラン等の作成といった実践的な作業までケアマネに欠かせない内容がもりだくさんのため、研修中は少しも気を抜ける余裕がないかもしれません。
しかし専門知識をさらに高めつつ、実務でより作業がしやすくなるような貴重な経験ができることでしょう。
研修内容が予想以上にハード
ケアマネの研修日程は地域によって異なり、自分の都合でかえることはできません。さらに内容も決して簡単ではなく、レポート提出などの課題もあるため実務をこなしつつ乗り切るのはなかなか大変なことです。
さらに小さい子どもがいる女性などは、子育てをしながらそれらをする必要がありますから、中には途中で研修を受けるのを諦めてしまうケースもあるようです。
しかしせっかく取得を目指したからには、途中で諦めてしまうのはあまりにももったいないもの。
これら研修のハードさも、同じ職場にケアマネ研修経験者がいればアドバイスももらえるでしょうから、ぜひ最後まで取り組んでみましょう。最後までやりきることで達成感が得られると同時に、自身の能力に自信が持て、ケアマネとしての仕事もよりいっそうやる気がでてくるはずです。