ここでは立ち上がりや歩行などが自力で困難の方に、動作の負担を軽減する必要な介護用品を説明するね。
立ち上がりや歩行が困難ってことは、動けない人のことを指しているのかしら?
えっとね、まったく動けない状態ではなく、力を使った動作が難しい人のこと。
つまり座ったままや、立ったままの状態ならある程度の姿勢は保てるけれど、立ち上がったり、姿勢を大きく変えることが難しい場合だね。
姿勢をキープするよりも、変化することの方が大きく力を使うからね。
あ、なるほど。確かに私もすごく疲れた時とか筋肉痛の時って、起き上がるのが大変だったり苦痛だったりするものね。
どんな介護用品が必要とされるんだろう?

ほとんど歩行できない場合の介護用品まとめ

歩行器

4脚のフレーム構造でできており、杖よりも安定性が高くなっています。脚のリハビリをしたい方におすすめです。

車いす

歩く力が衰えた方にとっては身体に負担をかけにくく便利です。
目的や身体にあった車椅子を見つけることが大切です。

電動ベッド

一人で体勢を変えることが可能で、食事や読書などベッドの上で座る際に背中を支える重要な役割も果たします。また介護をする人の負担も軽減されます。

床ずれ防止用具

床ずれは、一度できてしまうと完治するまでに時間がかかりますので、臥床時の体圧分散を図ることが大切です。

補高便座

便座を高くすることで、膝や股関節にかかる負担を軽減します。
膝関節に可動制限のある方や関節を曲げにくい方におすすめします。

ポータブルトイレ

洗体・洗髪の際に座るいすです。
立ち上がり能力が低下した人が使用するためのものです。

すべり止めマット

浴槽の中に敷き、入浴時には姿勢を安定させ、立ち上がる時にすべって転倒することをを防ぎます。

シャワーチェア

洗体・洗髪の際に座るいすです。
立ち上がり能力が低下した人が使用するためのものです。

入浴用手すり

浴室の出入りや浴槽をまたいで入る動作の際、バランスを保つ手助けをします。

いろいろ必要なのね~。
ちなみに歩行器の説明にもあるように、介護を受ける人の状態によっては、リハビリを考えた介護用品も必要とされているよ。
今後寝たきり予防をするためにも、今できる動作を行うことで体の機能の衰えをできるだけ防ぎ、「状態維持」について考えることも大切なんだ。
そっか、「今」も大切だけれど「今後」のことも考えないとね。
大切な人にはなるべく体の状態を維持してほしいもの。
参考になったわ、ありがとう!