ねえ、噛む力や歯が弱くなったりすると、食べられるものも限られてくるんじゃないかしら?
かたいものや大きいもの、また状態によっては小さくても固形物は食べづらくなりそう。
そうなんだよ、食べる力が弱くなると食事の方法が変わってくるんだ。
また他にも咀嚼(そしゃく)や、嚥下機能(えんげきのう)に障害を持つ人にとっては、栄養管理を行うために適切な食物の摂取が必要となってくるんだ。

(※咀嚼や嚥下とは、主に食物を口に取り込んでから胃にまで運ぶ運動のこと。)

食事の方法をまとめたから見てごらん。

介護食「噛む力が弱い場合に必要な方法」

流動食(りゅうどうしょく)

噛み砕かなくても呑み込むことができる介護食です。
噛む力が十分でない場合や消化吸収力が著しく弱まっている場合、軟菜食と併用し摂取することが望ましいとされています。

軟菜食(なんさいしょく)

軟らかく煮込んだり一口で食べられる大きさに切ったりして、普通の食事と変わらない見た目で、とろみをつけるなどの工夫をした食事です。

ミキサー食

常食をミキサーにかけ、ペースト状にしたものです。米粒でも口の中で残るような場合には、さらに軟らかく、なめらかにします。

嚥下食(えんげしょく)

嚥下機能に障害を持つ人にとって、嚥下機能レベルに応じた適切な食事を取ることが大切です。

流動食しか知らなかったわ~、状態によって食事の方法が変わってくるのね。
そうなんだ。それに食事は人間にとって大きな楽しみの1つでもあるから、見た目や味付け、栄養などのバランスが大切。
だから環境に応じて組み合わせることも大事だよ。
そうね、食べるのって楽しいもの。今日の晩御飯はなにかな~ってついつい考えちゃうくらい。
体の栄養と、心の栄養…だね!